実業団男子1部のパーク24柔道部監督で92年バルセロナ五輪金メダリストの吉田秀彦氏(43)がスポーツクラブを設立したことが28日、分かった。1年がかりで立ち上げたNPO法人「ビバ・スポーツクラブ」が8月に設立認定されたもので、吉田氏が理事長に就任。来月23日に都内で設立パーティーを開催し、活動を開始するという。8月のロンドン五輪で柔道男子が史上初の金メダルなしに終わり、自身が育った柔道私塾の講道学舎が本年度限りで閉塾することもあり「クラブを通じ、柔道の底辺を拡大したい」と強い意欲を示した。

 03年6月に始めた無料柔道教室「VIVA!

 JUDO!」を9年間続け、夏には合宿、秋には小学生団体大会も開催してきた。吉田氏は「まずこの活動を拡大していきたい」と強調。今後は年代別に強化できる組織作りも考えている。またスポーツクラブとして活動するため「柔道を中心に他スポーツにも活動を広げたい」と説明。将来的にはサッカーなどの育成も視野に入れている。実業団監督、スポーツクラブ理事長を兼務しながら吉田氏は日本柔道を活性化させることになる。