フィギュアスケート日本男子のエース高橋大輔(27=関大大学院)が、頼もしい後輩たちとの争いを力に3度目の五輪シーズンを戦う。GP(グランプリ)シリーズは、18日からのスケートアメリカ(デトロイト)で幕を開ける。来年2月にソチ五輪が控えるシーズンの本格始動を前に、高橋が日刊スポーツのインタビューに答え、最年長として若きライバルと競い合う心境を語った。
ソチ五輪の日本男子出場枠は「3」。世界で最も過酷なチケット争奪戦が待つ。
高橋
みな調子がいい。へこんでたり、迷っている暇はない。何があっても前を向いてやっていく。細かいことを気にせずに、自分に言い聞かせてやります。
焦りではない。刺激だ。昨年の全日本選手権を18歳で制した羽生結弦、11年世界選手権銀メダルの小塚崇彦、ケガから復活を期す織田信成、昨季GPシリーズ初優勝を飾った町田樹、無良崇人…。10年バンクーバー五輪の時と、代表切符を巡る状況は違う。
高橋
かなり厳しいです。みんな本当にどんどんうまくなっている。男子スケート界を思えば、頼もしいし、日本のレベルも上がる。第三者として考えれば、すごく楽しみです。
27歳になった今も、年下のライバルたちと真っ向勝負できるのが楽しみだ。
5日のジャパンオープンではフリーの「ビートルズメドレー」を披露したが、4回転ジャンプの回転不足などで点数は伸びなかった。
高橋
僕の出来は悪かったが、感触はよくなっている。気持ちも切り替わっている。ここから正念場だなと思う。
前しか見ないエースのギアは、ここから入る。【阿部健吾】