ソチ五輪のノルディックスキー・ジャンプ男子で個人銀メダル、団体銅メダルを獲得した「レジェンド」こと葛西紀明(41=土屋ホーム)が結婚していたことが8日、明らかになった。所属先から発表された。同五輪から帰国後、大好きなゾロ目の2月22日に2人で婚姻届を提出し、約41年間の独身生活に終止符を打った。すでに、札幌市内で新生活をスタートさせている。

 関係者によると2月15日、悲願の銀メダルを獲得したその会場から、かねて交際していた函館出身で札幌在住の怜奈さん(29=旧姓張磨)に国際電話で「お前しかいない。結婚しよう」とプロポーズしたという。直後に姉紀子さんにも電話をかけるなど家族にも報告。国民を興奮の渦に巻き込んだあの日、電話越しで「すごい興奮していました」と姉が言うように、メダルと結婚という二重の喜びに浸っていた。

 10年バンクーバー五輪後から愛を育んできた。怜奈さんは「明るい性格で笑顔の絶えない人」(姉紀子さん)。膝のケガなどで苦しい戦いになった五輪でも、葛西の心を照らし、奮い立たせてきた。また、料理が得意で、体重制限や健康管理などでサポートをしてきたという。

 挙式は未定だが、来季が始まる前の10月頃を予定している。現在、休暇中で公の場に姿を見せるのは16日の全日本スキー連盟主催のメダリスト報奨金授与式(都内)になる見込み。子ども好きで知られ、以前から「次の五輪は家族で行きたい。金メダルを自分の子どもに見せられれば」と話してきた。18年平昌五輪へ「パパで五輪」という新たな目標を胸に、二人三脚で歩いていく。