新技「くるりんぱ」の準備完了!?

 ロンドン五輪柔道女子57キロ級金メダリストの松本薫(26=フォーリーフジャパン)が11日、スペインでの国際合宿から帰国。3年ぶりの優勝を狙う世界選手権(8月、ロシア)へ特訓してきた謎の必殺技を「う~ん、『くるりんぱ』かな」と名付けた。

 思わず想像するのは、ダチョウ倶楽部の上島竜兵の帽子を使ったギャグ…。取材陣からツッコミが入ると、合宿中の打撲で左目付近が青く腫れた顔を赤らめ「でも、投げたときは『くるりんぱ』という感じなんですよ!」。上島が帽子を1回転させながらかぶり直すように、対戦相手の体が回る、ということか。

 スペインでは「とても収穫があった。まだ完成度は100%ではないですが、何本か投げられた」という。どんな技かは明かさず、「他に使う人もいるが、それぞれ入り方が違う。力があるほうではないので、相手の力を利用するやり方がベスト」と説明した。

 「野獣」の愛称を持つ女王は、進化に飢える。足技で追い詰めるスタイルで金メダルまでたどり着いたが、「ここぞという時に出す技」が次の獲物。「世界選手権まで、普段の倍の練習をする」。ゆるい語感からは想像できない威力を持つ新技に磨きをかけていく。【阿部健吾】