【クアラルンプール20日=吉松忠弘】アジアのスーパースターにファンが殺到だ!

 テニスで、アジア男子初の4大大会シングルス準優勝を遂げた全米オープン後、初の大会出場となったマレーシアオープンを前に、世界8位の錦織圭(24=日清食品)が、市内の高級デパートでサイン会を開催。約500人が集まった。

 錦織自身も「こんなにたくさんの人が来るとは思わなかった」とびっくり。サインをもらえるのは先着150人だけで、開始約4時間前から列ができた。今大会のために、わざわざ日本から駆けつけた女性ファンもおり、錦織人気は衰えを知らない。

 マレーシアでは、サッカー、バドミントンが人気スポーツで、テニスはまだマイナー競技だ。それでも、大会広報によると、錦織人気で、現時点で、チケットは約1万8000枚が売れた。同6位のラオニッチらが欠場したが、錦織のおかげで昨年の2倍の売れ行きで「過去最多の入場者は間違いない」(広報)。

 錦織は、この日、1時間ずつ、2度の練習を行った。一気にアジアのヒーローに躍進し「少し疲れている」とは言うものの、動きはまったく問題なし。「準備はできている。優勝を目指したい」と力強く優勝を宣言した。