バスケットボールの元日本代表で、日本人初のNBAプレーヤーとなった田臥勇太(34=リンク栃木)が25日、国際試合の出場停止が迫る状況現状に言及し、早期解決を願った。茨城県内で行われた、つくばとのNBLリーグ戦に98-77で勝利した後、「自分たちができることは、一生懸命プレーし続けること。日本のバスケ界にとってベストな方向に進んでほしい」と述べた。

 日本協会は国際連盟から10月末を回答期限とし、NBLとTKbjリーグによる男子トップリーグの併存状態の解消などを求められていた。しかし、両リーグの話し合いは合意に至らず、23日には深津会長が引責辞任。国際連盟が明言する資格停止処分の制裁が確実となっている。

 資格停止処分となった場合、男女、全世代の日本代表の国際試合が行えなくなる。田臥は「日の丸をつけて戦ううれしさ、誇り、責任を感じてきた。男子はアジア大会で銅メダル。未来につながる結果だと信じている」と話した。

 また、日本代表経験があり、13年9月に設立した日本バスケットボール選手会の会長を務めるつくばの岡田優介(30)は「選手にできることは限られているが、良い方向に向かってほしい」とコメント。残り時間が少なく、選手側から具体的な行動を起こせないことが歯がゆそうだった。【阿部健吾】