自信を打ち砕かれたラグビー日本代表が25日、約2週間の欧州遠征から帰国した。23日のグルジア戦で24-35で敗戦。到着した成田空港でリーチ・マイケル主将(26)は「かなりショック」と肩を落とした。エディー・ジョーンズ・ヘッドコーチのもと強化してきたセットプレーで完敗。連敗した今月1日と8日のマオリ・オールブラックス戦など、世界との差を痛感する1カ月となった。

 グルジアは世界ランク15位と同11位の日本より格下だが「FWの強さは世界でもトップクラス」とリーチ主将は話す。日本FW陣の力試しにもってこいの相手だった。しかし結果は力負け。モールで押し込まれ、スクラムでもペナルティートライを奪われた。プロップ畠山健介(29)は「(スクラムの)うしろの選手の重さまで感じた。日本と同じか、それ以上に世界も進んでいる」と悔しがった。

 マオリ・オールブラックス戦で見えたカウンターへの守備という課題に加え、自信をつけたはずのスクラムもグルジアには通じなかった。W杯イングランド大会まであと約10カ月。「セットプレーをしっかりしないと、何もできない」と話すリーチ主将の言葉には、危機感がにじんだ。【岡崎悠利】