<女子バレーボール:欧州CL>◇10日◇トルコ・イスタンブール

 ワクフバンク(トルコ)が決勝でラビタ・バクー(アゼルバイジャン)に3-0で快勝した。日本代表の木村沙織(26)は控えで、2季ぶり2度目の優勝に貢献した。

 昨年、東レから移籍した木村は「絶対勝ちたいと思って臨んだので優勝して本当によかった」。日本の攻守の要はスパイクを打つ機会が少ないが、サーブと守備を買われている。味方アタッカーが後衛に回るとピンチサーバーで投入され、堅実なレシーブで支えた。

 五輪に続いてワクフバンクでも指導する川北元コーチは「試合の流れを変える役割が定着した。彼女が入るとレシーブでボールを返せるし、サーブを打つとブロック得点が多く取れる」と称賛。グイデッティ監督も「チーム内のポジションを理解し、仕事を見事にこなした」と高く評価した。

 木村は現在の立場に「不満はあまりない。今できることをしっかり精いっぱい出し、いろいろ吸収したい」。謙虚な姿勢も、2008~09年の荒木絵里香(当時ベルガモ=イタリア)以来となる欧州CL制覇に輝いた要因だろう。