【テディントン(英国)14日=奥山将志】ラグビー日本代表の「カツモト」が、敵地での強豪撃破へ、チームの士気向上に努める。17日の世界ランキング4位イングランド戦に向け、選手はリカバリーと軽めの調整を行った。

今回の英国遠征には、6月にチームに“合流”した、赤色の甲冑(かっちゅう)が初めて海を渡り、宿泊先のホテルに持ち込まれた。甲冑の名前は今春に選手に公募され、「絆」「大和」などの候補の中から、映画「ラストサムライ」で渡辺謙が演じた勝元盛次にちなみ、「カツモト」と命名された。

戦い続けるサムライを意識したもので、これまでも遠征先、試合会場とチームに同行。関係者が「19年ワールドカップ(W杯)に向け、カツモトも一緒に戦う仲間」と説明するなど、ジョセフ・ヘッドコーチが掲げる「ONE TEAM」の象徴として、今回もミーティングルームでチームを見守っている。

イングランドは、今月10日にW杯2連覇中のニュージーランドと、15-16の激戦を演じた強豪で、日本は過去8戦全敗。出陣まで残り3日。赤い侍のもと、心を1つにし、歴史的金星をつかみ取る。