<ラグビー:関東大学リーグ・慶大10-8早大>◇23日◇東京・秩父宮ラグビー場◇対抗戦

 早大の辻高志監督は、敗れても「素晴らしいゲームだった。両校の選手ともに頑張った」と、両軍が持ち味を出し合った試合を評価した。早大はSO山中亮平を中心にBK陣が連続攻撃を仕掛け、何度もゴール前に迫ったが、「魂のタックル」を伝統とする慶大の防御の前に、1トライに抑えられた。

 山中は「トライのチャンスが3、4回はあった。あそこで決めきれなかったのが痛かった」と振り返る。2日前に明大が帝京大に勝ち、周囲から「早明戦(12月5日、国立)は16年ぶりの全勝対決で」と期待される中、慶大に10年ぶりの黒星だった。「早慶戦は何が起こるか分からないから、明治戦のことは意識しないようにしていた」と山中。昨年は20-20の引き分けで、主将の有田隆平は「早慶戦は簡単に勝たせてくれない」と話していた。