<ラグビー:トップリーグ入れ替え戦>◇12日◇東京・秩父宮ラグビー場◇2試合

 リーグ戦11位のヤマハ発動機が12ー10で九州電力を下し、残留を決めた。来季監督には早大、サントリーを率いた清宮克幸氏(43)の就任が決まり、名将の指揮の下で再建を目指す。

 清宮次期監督も、胸をなで下ろしたことだろう。ヤマハは九州電力の終盤の猛攻を15人全員のディフェンスでしのぎ切った。「負ければ下のリーグに落ちるという恐怖心があった。ミスはあったが、勝てたことを率直に喜びたい」と日本代表FB五郎丸が、疲れ切った顔をほころばせた。

 入れ替え戦の結果にかかわらず、15日に都内で新監督の就任会見を予定していた。今季はプロ契約を廃止し、リーグ最少の全36選手で戦い抜いた。「基本方針は今後も変わりません。一番効果的な方向で、日本一を狙いたい」。北川洋部長(48)が、清宮氏招聘(しょうへい)の狙いを説明した。