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白鵬会見時間10分で終了 ゴルフ場へ

神妙な面持ちで会見する白鵬(撮影・梅根麻紀)
神妙な面持ちで会見する白鵬(撮影・梅根麻紀)

 横綱白鵬(29=宮城野)が23日、大阪・堺市内で開かれた春場所(3月8日初日、大阪・ボディメーカーコロシアム)の新番付発表会見で、初場所後の審判部批判問題について公の場で初めて言及した。「疑惑の相撲がある」「子供が見ても分かる」などと発言した真意について「自分の考えだけ伝えました」と説明。発言撤回はなく、自身の考えに根本的な変化がないことを示した。

 いつもの冗舌さは、なかった。約15分遅れで始まった新番付発表会見。前場所優勝時には定例のように開かれる慣れた席でも、白鵬はどこかバツが悪そうだった。「もう、オレはいらないだろ」と自虐的に入場すると、その後も口は弾まず、言葉に詰まり、伏し目がちだった。

 会見終盤。全勝優勝した初場所後の一夜明け会見で、審判部を批判した問題について問われた。「子供でも分かる」などと発言して騒動となった後、バラエティー番組での謝罪はあったが、公の場では報道陣の質問をさえぎり言及してこなかった。この日ばかりは覚悟を決めたように、やや苦笑いを浮かべながら質問を受け入れた。

 しかし、消化不良だった。当時の心の内については「まあ、何とも言えないところではありますけどね。まあ、頑張ります」。発言の真意については「それぞれ自分たちの考え、思いがあるだろうから。それで考えてということ。まあ、自分の考えだけ伝えましたけど」と説明。各自が問題意識を持つことを呼びかけ、当時の考えから根本的変化がないことを示した。

 最後に「気持ちは次の場所へ向かっているのか?」と問われると「それしかないですね」と答えた。審判批判の質問が出た直後に、関係者が打ち切りを図ろうとしたこともあり、会見時間はわずか10分。先場所の新番付発表時に比べて約半分の時間で引き揚げ、ゴルフ場へと向かった。

 結局、騒動発言について詳しい説明もなく、撤回もなかった。問題となった初場所13日目の稀勢の里戦で取り直しとなったことへの疑念は、まだ完全に解消できてない様子。問題の幕引きを図った白鵬自身もわだかまりを残したまま、春場所への準備を進めることになりそうだ。【木村有三】

<白鵬の発言騒動>

 初場所の一夜明け会見(1月26日)で自ら「疑惑の相撲が1つあるんですよね。これは、いかがなものかと」と切り出し、13日目の稀勢の里戦の取り直しについて「子供が見ても分かる相撲」「もう少し緊張感を持ってやってもらいたい。ビデオ判定も元お相撲さんでしょう」と注文。「肌の色は関係ないんですよ」などと続けた。北の湖理事長(元横綱)は、師匠の宮城野親方(元前頭竹葉山)を通じて厳重注意。伊勢ケ浜審判部長(元横綱旭富士)にも師匠が頭を下げた。横綱は1月31日夜に生出演したバラエティー番組で初めて騒動について謝罪。ただ、翌日の白鵬杯では番組内の謝罪を聞かれると、右手人さし指を口に当てて「シーッ」のポーズ。その後も発言については無言を貫いていた。

 [2015年2月24日16時8分 紙面から]









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