大麻所持容疑で逮捕された元若麒麟への解雇処分が「軽過ぎる」と塩谷立文部科学相から批判された日本相撲協会は3日、ナンバー2にあたる伊勢ノ海事業部長(元関脇藤ノ川)が処分の正当性を強調し、再検討の可能性があるとの塩谷氏の見方を否定した。武蔵川理事長(元横綱三重ノ海)が処分の報告のため文科省に出向く予定も今のところはないと説明した。

 この日、武蔵川理事長は体調不良で不在。協会関係者によると、協会には3日までに「処分が甘い」などとする抗議の電話が殺到した。

 塩谷文科相は処分について、3日の記者会見で「協会全体の(上部)機関で再検討される可能性はあると思う」と述べ、一層の協会改革も求めた。しかし、伊勢ノ海事業部長は「解雇は理事会の全会一致で決めたこと。決して軽い処分ではない」と繰り返した。