関脇稀勢の里(24=鳴戸)が、47連勝中の横綱白鵬(25)の連勝ストップに名乗りを上げた。大相撲の夏巡業は8日、福島市で開催。公開げいこで稀勢の里は17人抜きを達成した。18人目で大関把瑠都に敗れたが好調を実感。7月の名古屋場所で負け越し、秋場所(9月12日初日、両国国技館)は西小結となる可能性が高いが、通例なら初日で白鵬と対戦する番付だけに「研究して臨みたい」と、連勝阻止に意欲を見せた。

 「マル秘ノート」で成長した。詳細は明かさなかったが、自らの発案で約半年前から、けいこや本場所での反省点などを不定期に記入。今回の巡業で白鵬とは申し合いはできていないが「見ているだけで勉強になる」と、ノートに書き込む量も増えた。けいこを見守った放駒巡業部長(元大関魁傑)から「自分がやらないといけない、というやる気が見えた」と評価され、白鵬からも「あんなにいいけいこは見たことがない」と褒められていた。