佐渡ケ嶽部屋が、生活面での規律をあらためて徹底した。21日の稽古後、佐渡ケ嶽親方(元関脇琴ノ若)が全力士の前で、門限の厳守と外出時の服装の徹底を指示。守れない者は、丸刈りでの出直しか1場所の出場停止にすると通達した。同親方は「力士を(竹刀などで)たたけない時代。それくらいしないと、示しがつかない。そのくらい厳しくてもいいでしょう」と話した。

 春日野親方(元関脇栃乃和歌)が暴力で指導した背景には、力士が規律を守らなかったことがある。佐渡ケ嶽部屋も野球賭博問題や八百長問題の時の苦い経験があるため、あらためて引き締めをはかった。新大関琴奨菊は「大関に上がり、力士としての自覚をあらためて感じた。行動も発言もしっかりしないといけないと思っている」と表情を引き締めた。