初めてブルペンに入り投球する阪神ガルシア(撮影・前田充)
初めてブルペンに入り投球する阪神ガルシア(撮影・前田充)

阪神新外国人のオネルキ・ガルシア投手(29=中日)が6日、沖縄・宜野座キャンプで初のブルペン投球を行った。阪神元監督で日刊スポーツ評論家の真弓明信氏(65)が投球をチェック。その期待度を解説した。

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ガルシアの特徴は動くストレート。初ブルペンということで、この日の投球ではその片りんを見せて終わったが、調整は順調に進んでいるとみていいだろう。昨年、日本で実績を残した左腕だけに、調整面を不安視する必要はない。

ただ、課題と言われる屋外球場対策は、これから経験を重ねることが必要だ。昨年、ドームで強かった理由のひとつに風の影響を受けない点があったと思う。ある程度、落ち方や曲がり方をコントロールできる部分が優位に働いたはずだ。

甲子園のように、時に強い風が吹く球場では、ボールが変化し過ぎてリズムを崩すこともある。もちろん、マウンドの高さ、硬さといった部分も大きい。

もっともマウンドさばきや、投球フォームを見ているとクレバーで器用なタイプと見る。いわばセンスのある投手。甲子園の特徴さえ把握すれば、十分対応できるだろう。(日刊スポーツ評論家)

宜野座でテレビのキャンプ解説を行う真弓明信氏(撮影・清水貴仁)
宜野座でテレビのキャンプ解説を行う真弓明信氏(撮影・清水貴仁)