力投する日本ハム先発のバーヘイゲン(撮影・黒川智章)
力投する日本ハム先発のバーヘイゲン(撮影・黒川智章)

日本ハムの先発バーヘイゲンは9安打されたが、その中で会心の安打はそれほどなかった。タイミングを崩しながらもなぜ拾われるのかというと、すべてのボールを全力で投げすぎるところに原因がある。今季、なかなか勝てず、それが力みにつながっていることもあるが、全力で投げすぎるがゆえに投球フォームに間がなく、打者とのずれが生じない。だからコース、高低がしっかり決まったボールでないと打ち取れない。甘くなるとタイミングを外してもファウルで逃げられたり、ヒットゾーンに持っていかれる。

3回に連打を浴び渋い表情のバーヘイゲン(撮影・黒川智章)
3回に連打を浴び渋い表情のバーヘイゲン(撮影・黒川智章)

これを修正するには、足を上げ、体重移動するときに力を抜く部分をつくること。そうすればもっと投球フォームに間ができ、打者とのズレが生じ、早いカウントで凡打に打ち取れる可能性が高まる。力を抜く作業は難しいかもしれないが、今後復調するためにも、一連の投球動作の中で探してほしい。

逆に3番手で登板した秋吉は今季、キャンプ中から状態上がらず、力みがちだったが、ここ2試合は力の抜けた投球が見られた。玉井を含め、ブルペン陣を支えてきた投手の復調は今後の戦いのバリエーションを増やすことになる。(日刊スポーツ評論家)

7回に登板の秋吉亮(撮影・黒川智章)
7回に登板の秋吉亮(撮影・黒川智章)