中日は来季からの立浪和義新監督(52)のもとで巻き返しを図ることになった。日刊スポーツ評論家の権藤博氏(82)は「思う存分、やりたいようやればいい。そして面白い野球を見せてほしい」と新体制に期待を寄せた。
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立浪新監督に求めたいのはズバリ、面白い野球をやってほしい。それだけですよ。お客さんが見て「最近のドラゴンズ、面白い」と言ってもらえる野球をしていれば、必ず結果もついてきます。もちろん勝つことを追求するのは当然で、厳しさやプロセスを大事にすることは大前提ですが、プロ野球である以上、見ている人の心に訴える野球を目指して欲しいと思います。
昨年、ようやくBクラスを脱出したと思ったら、また下位に甘んじてしまった。得点が取れない、取れないと言われてチーム打率も本塁打もリーグ最低。チーム状況の悪いときに監督を引き受けたことに「大丈夫か」と心配する声もあるようですが、むしろ状況が悪いからこそ思い切った野球ができるというもの。気にする必要などありません。
また、球団最多安打記録を持つ立浪新監督は課題解決に最適といった声もありますが、これもまた気にする必要はないでしょう。野球は選手がするもので、監督のできることなどたかがしれています。新監督がバットを持って打席に立てるわけではありませんからね。監督ができるのは最後の責任を取ることだけ。その覚悟さえあれば、怖いものなどありませんよ。
広いバンテリンドームを本拠地にして戦う以上、多くの得点を奪うことは困難です。その分、立派な投手陣があるのですから、普通にやれば下手な戦いにはなりません。後はいかにスパイスを効かせるか。ここというときの選手起用や、ときには周囲がアッと驚く大胆な決断。思う存分、やりたい野球をやったらいい。期待しています。(日刊スポーツ評論家)




