日刊スポーツ評論家の鳥谷敬氏(42)が、東京ドームで3連戦を戦っている巨人と阪神のスター候補生3人を分析した。

第2回は首位を快走する古巣阪神で3番に定着しつつあるドラフト1位ルーキー森下翔太外野手(22)。レジェンドOBは背番号1の後継者をどう見るのか。【聞き手=佐井陽介】


阪神にも将来有望なスラッガー候補が台頭しています。中でも夏場に入って3番に定着しつつあるドラフト1位ルーキー森下選手の貢献度が一気に高まっていますね。彼の場合は何より「バットを強く振れる」という点に大きな魅力を感じます。

森下選手はおそらく自分が強く振れるポイントをすでに持っているのでしょう。基本的には自分のタイミングで振れているので、空振りをするにしても体を大きく崩されるケースが決して多くはありません。もちろんまだ1年目ですから、時には大きく外れた変化球を振ってしまう場面もゼロではありません。ただ、その回数が新人選手としては著しく少ないのも事実。自分のタイミングでしっかり振れているから当然、「手も足も出なかった」という三振も少なくなります。

若い選手を見ていると、もともと振れる打者だったのに結果が欲しくなるあまり、どうしてもボールに合わせにいってしまうパターンがよく見受けられます。右打者であれば急に右打ちばかり意識し始めたり…そんなイメージです。ただ、森下選手の場合は萎縮してスイングが小さくなるケースがほぼありません。きっと岡田監督ら首脳陣がそうさせないように導いている部分もあるのでしょう。

もちろん、これからさらに確実性を上げていく必要はあります。とはいえ、バットを強く振れるという特長は誰もが兼ね備えているわけではありません。このまま長所をどんどん伸ばしていってほしいものです。(日刊スポーツ評論家)