巨人が今季初の東京ドームでの同一カード3連敗を喫した。首位阪神とは11ゲーム差で、今季の対阪神の勝ち越しは消滅し、7月27日以来14日ぶりの借金1となった。

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巨人にカード3連勝した阪神が、結果的に勝負を決めたイニングは、初戦が「8回」、2戦目が「11回」、この3戦目は逆転した「7回」だった。いずれも終盤に競り勝った。

中西 岡田監督の“采配の妙”が如実に表れた。現場でコーチとして仕えた身として言わせてもらうと、例えば攻撃なら「ここで代打、代走を起用すると延長になったときにコマがいなくなるのでは?」といった考え方はしない。「ここで勝負をかけないと延長もないやろ」という戦いをするほうだ。この一戦もまさにそうだった。

1点を追う7回は6番ノイジーが二塁打、すかさず代走島田を起用した。梅野の投ゴロを処理した巨人戸郷の三塁送球がそれた(記録は野選)。8番木浪の打席で一塁けん制を中田が後ろにそらす失策で追いつくと、2死から近本6号2ランで勝ち越した。

中西 そのままノイジーが二塁走者だったら三塁はアウトだった。今年の岡田采配は、巨人に13ゲーム差をひっくり返されてV逸した08年とは異なっている。当時は目の前の試合をひたすら勝ちにいったが、今回は先、先を見据えた采配をしている。余裕ではないが、経験値からくる“したたかさ”といえる。

抑えの岩崎をベンチから外した一戦だった。才木が8回途中で降板、その後は加治屋、島本、ケラーとつないだ。

中西 できれば才木には完投させるぐらいの腹づもりだったはずだ。勝ちはついたが才木がシーズンを通して先発ローテーションを守れないのははがゆさを感じる。もっと自信をもって力で押す投球ができるはずができない。8回も坂本に甘いストレートを本塁打にされるわけだが、コースを変えるなど考えないといけなかった。広島、DeNAも決め手に欠くから、このまま阪神有利は変わらないだろう。【取材・構成=寺尾博和編集員】

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