打撃投手で登板したゲラの投球をチェックした。直球は常時155キロ、スライダーやカットボールは142~144キロを計測していた。関係者に話を聞くと、スライダーは日本のボールにフィットして、米国よりもいい感触で投げられているそうだ。確かに、大きく曲がるスライダーと小さく動くカットは武器になる。外国人投手では珍しくチェンジアップを持っていないが、1イニングなら、ツーシームと合わせ、十分に勝負できるだろう。

真っすぐも強さにキレがあり、ミエセスと小幡から空振りを取っていた。あれぐらいのボールを今の時期に投げたら、打てない。岡田監督は制球力を評価しているが、投球フォームがテイクバックが小さく、コンパクトな投げ方なのでコントロールは悪くない。上背を生かした角度のあるタイプではなく、どちらかといえば、スリークオーターで投げるイメージだ。上から振り下ろす感じではないので、実戦を重ねた時に、バッターがボールの軌道を含め、どう映るのかが注目ポイントになる。

今後の起用については、真っすぐが強いので、勝ちパターンでのリリーフは間違いなく任せられる。四球でランナーをためて崩れる雰囲気はない。現時点で守護神は岩崎が務めることになるだろうが、オープン戦で空振りを取るなどの結果次第では、抑えを託す可能性も高まる。この日、湯浅の投球を見た限りでは、ホームベース上での球の速さを感じない。球速は出ているが、バッターもそれほど怖さを感じないのではないか。それを考慮すると、ゲラと岩崎で8、9回を担うことになる。

投手陣全体を見れば、やはり安定している。左のリリーフだけでも、岩崎の他に岩貞、桐敷、島本と名前が挙がり、右では岡留が変則ということもあり、おもしろい存在になりそうだ。かつての「JFK」はズバ抜けた存在だったが、今は6~8枚の投手が同じぐらいの力量でそろっている。先発も含め、投手力が充実しているだけに、連覇の確率は高い。(日刊スポーツ評論家)

ブルペンで投球練習を行う阪神ゲラ(撮影・前岡正明)
ブルペンで投球練習を行う阪神ゲラ(撮影・前岡正明)
ランチ特打で打撃投手を務める阪神ゲラ(撮影・前田充)
ランチ特打で打撃投手を務める阪神ゲラ(撮影・前田充)
ブルペンで投球練習を行う阪神ゲラ(撮影・前岡正明)
ブルペンで投球練習を行う阪神ゲラ(撮影・前岡正明)
打撃投手を務めた阪神ゲラ(左)は、受けた梅野とグータッチ(撮影・前田充)
打撃投手を務めた阪神ゲラ(左)は、受けた梅野とグータッチ(撮影・前田充)
BPを務めたゲラのボールを空振りするミエセス。右は岡田監督(撮影・上田博志)
BPを務めたゲラのボールを空振りするミエセス。右は岡田監督(撮影・上田博志)
ランチ特打で打撃投手を務める阪神ゲラ(撮影・前田充)
ランチ特打で打撃投手を務める阪神ゲラ(撮影・前田充)
ランチ特打で打撃投手を務める阪神ゲラ(撮影・前田充)
ランチ特打で打撃投手を務める阪神ゲラ(撮影・前田充)
打撃投手での登板を終えた阪神ゲラ(左)と言葉を交わす梅野(撮影・前田充)
打撃投手での登板を終えた阪神ゲラ(左)と言葉を交わす梅野(撮影・前田充)
BPを務めたゲラのボールを打つ小幡(撮影・上田博志)
BPを務めたゲラのボールを打つ小幡(撮影・上田博志)
BPを務めたゲラのボールを空振りするミエセス(撮影・上田博志)
BPを務めたゲラのボールを空振りするミエセス(撮影・上田博志)