ついに開幕まで1週間を切った。今試合で先発する投手は、開幕2戦目の登板が有力なのだろう。巨人はグリフィン、楽天は荘司がマウンドに上がった。

ここまでのオープン戦で心配されたのは、グリフィンだろう。いくらオープン戦の成績は関係ないとはいえ、防御率は11点台。オープン戦の成績は気にしないタイプの選手でも、ここまで悪いと一抹の不安はあったと思う。そこでグリフィンのピッチングに注目したのだが、右打者の内角へのクロスファイアもよかったし、変化球のキレもコントロールも文句なし。この内容を見る限り、開幕への不安は感じなかった。むしろ、なぜオープン戦で数字が悪かったのかも想像できなかった。

一方の荘司も、2年目の大躍進が期待できる内容だった。特に目を見張ったのが、真っすぐのキレとコントロール。基本になる真っすぐの“質”がいいから、落差のあるフォークがさらに生きてくる。そして左打者の内角に投げるカットボールも有効に決められていた。

少し気になったのは、スライダーを投げるときにやや肘が下がるところ。スイーパーやスライダーを投げるとき、あえて肘を下げて投げる投手は多いが、これだと肘の負担が大きくなる。変化も大きくなるが、バッターも見分けやすくなる。3回、先頭打者の萩尾に対し、2球カットボールを続けて空振りを奪ったが、3球目のスライダーをレフト前にはじき返されていた。カーブやカットボールがいいだけに、もったいない攻め方になった。

グリフィンは3イニング、荘司は60球を超えた4回2死一塁の場面でマウンドを降りた。私の時代は先発は6回から7回ぐらいは投げていたが、メジャーを見習った調整方法が日本でも浸透してきたのだろう。開幕しても、先発は80球ぐらいがメドで、完投を狙う投手はいなくなった。

これでいいのだと思う。体の負担を考えれば、4月や5月は中6日にして、球数を徐々に伸ばして90~100球ぐらい投げられればいいと思う。レベルの高い試合を楽しみにしている。(日刊スポーツ評論家)

巨人対楽天 先発し力投する巨人グリフィン(撮影・鈴木みどり)
巨人対楽天 先発し力投する巨人グリフィン(撮影・鈴木みどり)