阪神が交流戦で勝てなくなった。最終回に「あと1つ」までこぎつけた岩崎が打ち砕かれた。ここまでパ・リーグと7試合を戦って、1点差ゲームは4試合(1勝3敗)を数える。
山田久志(日刊スポーツ評論家)阪神にとって、この1敗はちょっとこたえるんじゃないだろうか。地元で昨日(4日)、きょう(5日)と土壇場で勝利を逃した。ここにきて競った展開を取れなくなった。ベンチも7回途中から目まぐるしい必死の継投で、なんとか逃げ切ろうとしたが、それが裏目に出てしまう。しかも「まさか」の決着だったから重苦しい。一方、パ・リーグは、仕掛けたときの選手の走攻守で思い切り、勝負強さが際立つ。
先発大竹は6回2/3を投げ、楽天打線を無失点に抑えた。その後、石井、島本、漆原とつなぐ。8回に桐敷が1点を失って、9回を岩崎に託したが…。
山田 大竹も決していいとは思わなかった。楽天打線が攻めているように見えたし、なんとか0点に抑えたという感じだった。その後に出てくるピッチャーも、ここにきて持ち前のキレの良さが少し落ちているようにみえる。阪神のリリーフ陣の素晴らしさは“攻める”ことにあった。しかし今は僅差の展開が多く、登板過多になってきて、攻めるより“守り”に入ってしまう。それは得点力の低いチームの宿命だから仕方がない。打たれていないから責められないけど、ちょっとしんどくなってきたのは確かだ。
あの手この手で、四苦八苦の交流戦になった。1勝6敗で最下位。それでも救いは、セ・リーグでAクラスをキープしていることだ。
山田 パ・リーグの戦いからは力強さを感じる。阪神はこれだけ主力を欠くと、相手チームは脅威を感じていないはずだ。なかなか打開策は見つからないし、才木のように完封するしか手立ては考えにくい。本当に我慢のしどころだ。【取材・構成=寺尾博和】




