現役時代は近鉄一筋17年で4度の盗塁王に輝き、オリックスで監督を務めた日刊スポーツ評論家の大石大二郎氏(65)が試合をチェック。首位広島3連戦の先陣を託された高橋遥人投手(28)が7回途中1失点で11日の同戦に続く2勝目を挙げた“キラー投球”をたたえ、逆転でリーグ連覇を目指すチームにとっても大きな1勝と位置づけました。【聞き手=松井清員】
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高橋は堂々の投球でした。ただ持ち味の真っすぐは高低や左右のコースにばらつきがあり、ベストではなかったようにも感じました。でもストレートに見えて鋭く曲がるカットボール、曲がりながら落ちるスライダー、そして消えるように沈むツーシームの変化が抜群で、ファウルや空振りを取れていた。高橋といえば真っすぐのイメージが強いので、より効果的でした。
ベンチの思惑通り、あえて中11日で広島にぶつけた采配も当たりました。前回11日の対戦同様、広島打線はかなり苦戦していたので、このあとも高橋を投入していく可能性は十分あるでしょう。日程を見ると残り5試合のうち2回、広島戦に登板できそうです。首位をたたかないと上に行けないので当然の作戦です。CSで対戦する可能性も含めて、広島にかなり嫌なイメージを植え付けることができた。エースの村上が登録を抹消されるなど、夏場で先発陣にへばりも見えるだけに、前日好投した青柳も含めて2日連続、ローテの再編成に明るい光です。
打線もしっかり援護しました。佐藤輝は初回の先制三塁打はもちろんですが、5回にたたき出した3点目の適時二塁打が大きかった。どちらも2死からで、終盤もつれてあわやのところまでいっただけに価値がある。2点目を呼んだ4回の小野寺の三塁打も大きく、ベンチの起用もズバリでした。
大きな1勝です。負ければ6ゲーム差に開いていたところが4ゲーム差。特に3連戦は初戦を取ることで3連勝の目が出てきて、何よりチームが勢いづきます。広島の方が残り7試合多いとはいえ、全部勝てるわけではない。阪神は残り28試合、最低2勝1敗ペースを守れば逆転できるチャンスがあると思っています。次は門別が高橋に続けるか。門別で取れば3戦目は広島キラーの大竹が控える。楽しみな第2ラウンドです。(日刊スポーツ評論家)




