野球ファンにとって月曜は特別な日。先週を振り返って、今週に思いをはせる。識者に回顧と展望を聞いた。パ・リーグ編は梨田昌孝(71=日刊スポーツ評論家)。

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パ・リーグは波乱が起きたと言えるだろうね。ペナントレースは2巡目に入ったばかりだが、いくら故障者が続出したとはいえ、ソフトバンクの落ち込みは読めなかった。

個人的に先発陣に若干の陰りを感じていたのは事実だった。それにキャッチャーの甲斐がいなくなった現実が、いかにチーム全体に影響を及ぼすかといった不透明感もあるにはあったよね。

それでも持ち前の打力でカバーするだろうと予測していたが甘かった。故障者続きに、抑えのオスナも不振で苦しい序盤になった。わたしも経験してきたが、小久保監督も我慢するしかないからつらいだろう。

一方、開幕までいっこうに打力が上がらなかったオリックスが首位だから、これも予想が難しかったよね。また西武はここまで今井を中心にした投手力でAクラスに踏みとどまっている。

先週の注目カードは、そのオリックス対日本ハム(京セラドーム大阪)だった。わたしもラジオ解説の仕事があったから、現場で生チェックができた。試合前はちゃんとグラウンドに出て取材しましたよ。

オリックス岸田監督は中嶋監督と違って、対戦投手の右左はあるが、できるだけ打線を固定して戦いたい意向のようだ。九里の補強も効果的で、セ・パ両リーグトップのチーム打率2割9分2厘、76得点が示すように打ち勝ってきた。

さすがに上位チームの対決は3試合ともゲーム終盤までもつれたが、日本ハムが●〇〇でカード勝ち越しを決めたのは大きかったね。前回は3連敗を喫していたのでなおさらだよ。

カード3戦目は、オリックス先発が宮城だから圧倒的有利と踏んでいた。でも3回までに70球の球数を投げるなど、6回がやっとだった。0対0の7回に均衡を破った日本ハムの粘り勝ちだったともいえるよね。

オリックスが独走するかといえば、ブルペンも万全でないから容易ではないだろう。日本ハムには長打力もあって戦力層が厚い。22日からの楽天戦にも勝ちきるだろうし、もし抜け出すとしたら日本ハムとみるね。(日刊スポーツ評論家)

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オリックス岸田監督(2024年撮影)
オリックス岸田監督(2024年撮影)