野球ファンにとって月曜は特別な日。先週を振り返って、今週に思いをはせる。識者に回顧と展望を聞いた。セ・リーグ編は岩田稔氏(41=日刊スポーツ客員評論家)。
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巨人が心配です。主砲の岡本選手が左肘の靱帯(じんたい)損傷で5月上旬に離脱。チームは先週2勝4敗でしたが、この2勝も薄氷の勝利に映りました。
岡本選手は代えの効かない主軸中の主軸。どれだけ好選手をそろえても、岡本選手がいないだけで打線の迫力は激減してしまいます。代わって4番を任されている吉川選手、キャベッジ選手には相当な重圧がのしかかり、相手バッテリーには小さくない心の余裕が生まれているはずです。
先週は有望株の秋広選手と大江投手を放出してまで、ソフトバンクからリチャード選手をトレード獲得。早速5試合で2本塁打を放っていますが、岡本選手の役割を求めるのはさすがに酷です。得点力が落ちればロースコアの接戦が増えるのは必然の流れ。救援陣への負担増が気がかりです。
巨人にはマルティネス投手、大勢投手と2人の絶対的リリーバーがいます。ただ、ブルペン陣の層は阪神のように分厚いとは言えません。阪神は18日広島戦で守護神・岩崎投手の3連投を避け、石井投手がセーブを記録。他にも8、9回を任せられる投手が桐敷投手、及川投手ら複数人います。一方、巨人の頼みの2人は代えが効きません。岡本選手が帰ってくる日まで、救援メンバーの疲労度を繊細にケアをし続ける我慢の戦いが続きそうです。
中日にも注目しています。細川選手に石川選手、中田選手ら主砲クラスが離脱しているのに、上位勢に食らいついています。もともと投手はそろっていて、主戦格の高橋宏投手もそろそろ完全復調する頃。ドラフト1位左腕の金丸投手も素晴らしい潜在能力の持ち主です。井上監督の明るさにも導かれ、台風の目になりそうな気配が漂います。
他球団ではやはり首位阪神に強さを感じます。藤川監督はその日その日で調子がいい選手を起用している印象。育てながら勝つというよりは、状態のいい選手がたまたま若手で、使っているうちに育っているイメージです。スタメンに抜てきした22歳高寺選手がいきなりプロ初本塁打でチームの負けを消すなど、いい流れができつつあります。
ただ、上位を争う広島、DeNAもこの2、3週間で続々と主力が戦列に復帰しました。広島は坂倉選手に秋山選手、モンテロ選手、DeNAはオースティン選手に桑原選手。まだまだ「混セ」は続きそうです。(日刊スポーツ評論家)




