4位楽天が3位オリックスに2連勝し、ゲーム差を2に縮めた。5回2死から中島大輔外野手(24)、村林一輝内野手(27)の連続タイムリーで2点先制。好調な打線の中でも、この1&2番コンビに目を引かれた。

中島は2死一、三塁で左前打。2ストライクと追い込まれながら、アウトローのスライダーに合わせた。3回は2死三塁で遊飛に倒れていたが、徹底した内角攻めに遭っていた。初球から2球続けてインハイ真っすぐ。3球目も内角要求だったが、逆球になった。そして、4球目もインハイ真っすぐ。最後はカウント2-2からアウトローのスライダーで打ち取られた。逃げる球によくついていったが、内角を突かれていた分、踏み込みが甘くなった。

すぐ次の打席で、同じ2死で、同じ三塁に走者を置き、同じ2ストライクから、同じ外のスライダーを仕留めた。バッテリーは好調な中島に対し、3回は用心を重ね、内角を続けた。いい攻めだったが、その布石を苦とせず次の打席で打ち返した中島に、状態の良さ、成長を感じた。

5回は、なお2死一、二塁で村林も左前打で2点目。3ボールとなり、1球見逃した。さらに3-1から変化球を見逃したのは、真っすぐ待ちだったのだろう。フルカウントとなり、ゾーン内で勝負してくると読んだと思う。甘くきたチェンジアップを捉えた。終始、優位な状況で打席に立てていた。

2人のバッティングには質の高さを感じた。単純に調子がいいから打てたのではなく、内容を伴っている。バッテリーからすれば非常に嫌なものだ。

反対にオリックスは、攻守に集中力を欠くプレーが散見された。まず初回、先頭麦谷が死球をもらったが、宗の遊直に戻れず併殺。ライナーバックが基本なのは言うまでもない。しかも、表の楽天の攻撃で1死一塁から村林が二直に戻れず併殺に倒れている。人のふり見てわがふり直せではないが、同じことをしてしまった。むしろ、一塁まで距離がある遊直だった分、麦谷の方が余裕はあった。守りでは7回、右翼広岡が小深田の安打をはじき、二塁に進まれ失点につながった。8回1死一、三塁では太田がスクイズを仕掛けたのに、三塁の宗が前進しなかった。打球が三塁線に転がりやっと反応。結果ファウルとなったが、空振りで挟殺プレーになるのに備え、ホームへ走る走者と距離を保ちながら前に出なければいけなかった。

チーム状態からいけば、楽天の方が上にくると感じた。オリックスは次カードは5位西武戦。Aクラス争いでは1つのミスが命取りになる。うかうかできない。(日刊スポーツ評論家)

オリックス対楽天 7回表楽天1死三塁、村林(右)は右前適時打を放ちベンチへ向かってガッツポーズ(撮影・森本幸一)
オリックス対楽天 7回表楽天1死三塁、村林(右)は右前適時打を放ちベンチへ向かってガッツポーズ(撮影・森本幸一)
オリックス対楽天 5回表楽天2死一、三塁、左前適時打を放つ中島(撮影・森本幸一)
オリックス対楽天 5回表楽天2死一、三塁、左前適時打を放つ中島(撮影・森本幸一)
オリックス対楽天 5回表楽天2死一、二塁、左前適時打を放つ村林(撮影・森本幸一)
オリックス対楽天 5回表楽天2死一、二塁、左前適時打を放つ村林(撮影・森本幸一)