阪神が日本シリーズ進出を目指し、15日から始まるCSファイナルステージ(甲子園)に向けて調整を重ねています。現役時代は阪神一筋22年、4番や代打の神様で活躍した日刊スポーツ評論家の桧山進次郎氏(56)が、CS突破対策を指南しました。【聞き手=松井清員】
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阪神がCSファイナルステージで戦う相手は、2位DeNAなのか3位巨人なのか。注目のファーストステージが11日に始まります。両チームとも阪神との戦いを見据えた時、2戦で終え、少しでも良い先発を温存たいのが本音でしょう。
巨人が勝ち上がってきた場合は、良いイメージのまま戦えるでしょう。今季対戦成績で17勝8敗と圧倒し、1年を通じて最後まで優位に戦いました。阪神戦が得意な投手がいるわけでもなく、特別抑えられたイメージもありません。11勝で勝ち頭の山崎もそうですが、この投手がきたらイヤだという感じもありません。
一方DeNAが勝ち上がると、イヤだなと感じている選手は多いと思います。今季対戦成績は14勝8敗3分けで巨人と同じく圧倒しましたが、8月末以降の直近は2勝4敗1分け。京セラドーム大阪を含めたホーム全体も6勝6敗1分けの五分で、舞台が甲子園でもかなり手ごわい相手です。
そして苦手ケイの存在です。今季8度対戦して阪神の2勝1敗ですが、すべてクオリティースタート(QS、6回以上自責3以下)を決められ、防御率0・85と1試合平均1点以下に抑えられました。DeNAもケイを阪神にぶつけたいはずです。もし巨人戦を東とジャクソンの2人の連勝で勝ち抜けた場合、阪神との初戦はケイがくるでしょう。もちろん巨人との3戦目があれば、そこにケイを投入することも考えられます。その場合、阪神との初戦は9月末の初対戦で7回1失点に抑えた新人竹田の先発も想定され、いずれにしても簡単ではありません。
阪神に1勝のアドバンテージがあるとはいえ、初戦を落とすと1勝1敗です。下克上を目指して下から上がってくる勢い、試合勘的な要素を含め、優位に立たれると感じます。経験上、短期決戦は初戦に負けると精神的にも不利です。筒香らが終盤に本塁打を量産した攻撃陣も強力。離脱中の牧や宮崎が復帰することも予想され、乗ると怖い打線だけに要注意の相手です。
いずれにしても打ち勝つ展開は難しく、カギは投手が握っています。ケイに8QSを許しながら、1つしか勝ちを与えなかったのは、投手陣が頑張ったからです。中でも初戦先発が予想される村上が我慢強く、いかに少ない失点で踏ん張れるか。僅差のリリーフ勝負に持ち込めば、石井や及川ら抜群の安定感を誇る阪神が断然優位です。DeNAがきても巨人がきても、救援陣の層の厚さは歴然なので、競り合って後半勝負に持ち込めば阪神ペースです。初戦を取って2勝0敗にすることで、日本シリーズへの道が明るく開けます。




