阪神が3連勝で2年ぶりの日本シリーズ突破を決めた。先発の高橋遥人投手(29)は8回1死まで無安打無失点7奪三振とDeNA打線を圧倒し、8回2/3を3安打無失点。猛虎OBでもある日刊スポーツ評論家の岩田稔氏(41)は高橋の右打者低めへの直球を絶賛した上で、2戦目までノーヒットだった主軸2人の快音を「何よりの朗報」と表現した。【佐井陽介】
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後出しじゃんけんのように聞こえてしまうかもしれませんが、初回1球目のストレートを見た瞬間、高橋投手の快投を予感しました。コースは真ん中付近でしたが、低めから糸を引くように伸びてくるストライク。スーパーピッチャーならではの直球はこの日、ほれぼれする強さとキレを最後まで失いませんでした。
まず高さを間違えない。その上、しっかりコースに決める。特に右打者の内角低め、膝元への直球が非常に効いていました。あれだけコース、高さともにギリギリに投げられ、しかも審判の手が上がり続ければ、打者は振りにいくしかありません。そこで同じ軌道からスライダーで足元に曲げられたら、DeNAはもうお手上げです。
個人的には、前日16日の高橋投手のコメントから前向きな感情を感じ取っていました。普段の高橋投手は必要以上にポジティブな言葉を並べない印象。それが「しっかり調整してきたので明日しっかり出せれば」というようなコメントの数々から状態への自信を感じたのです。だからこそ、初回の立ち上がりに注目していましたが、結果は8回1死まで無安打無失点投球。想像を超える投球に面食らってしまいました。
打線は佐藤輝選手の先制3ランなどで4得点。中でも5番大山選手、8番坂本選手に3戦目にしてCS初安打が出た事実が何よりの朗報です。大山選手は3回、難敵ケイ投手から左翼フェンス直撃の適時二塁打。坂本選手も4回に中前打を記録しました。3連勝でCSファイナルステージ突破を決めたとはいえ、ノーヒットのまま日本シリーズ初戦の25日までの中7日を過ごすのはもちろんいい気分ではありません。主軸の1本が出た阪神。今のところ不安材料は見当たりません。(日刊スポーツ評論家)




