日刊スポーツ客員評論家の渡辺久信氏(60)が20日、センバツに出場した大会注目右腕、横浜の織田をチェック。おなじみ「ナベQ論」で分析します。
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織田君、言い方は変だけど今日のピッチングは「普通のピッチャー」っぽく見えちゃったね。何度か見ているけれど、スロースターター。立ち上がり、苦手だよね。序盤はどこに球が行くか自分でも分からないくらい散らばっちゃう。尻上がりなんだよ。いつも途中からすごく良くなる。
試合の入りもだし、イニングの入りも。ちょっとフワフワしてる感じ。性格もそんな一面があったりするのかな。ただ5回まで、3アウト目が全部三振だよね。ギア上げるというか、手探りの段階を終えると、すごいボールも来るね。自分の感覚がつかめた球は、高校生だとなかなか簡単には打てないと思うよ。
投球動作に入る時にけっこうグラブから右手を離すのが早め。そこは自分のタイミングだからいいし、球の握りが打者に見えちゃうくらいしかリスクはないけれど、グラブから離した右手がいったん下に下がるよね。今はショートアームが流行しているけど、そことは一線を画してる。昔はけっこう、ああいう投げ方のピッチャーもいた。フォームが固まっていればいいけど、右腕が再び上がる前に体重移動していかなきゃいけなくなって、その加減のずれで球を押し出すような形になって、高めに抜けたりする。今日の織田君もそんな感じ。カーブとかストライクを取れる球種を増やすことも含めて、夏への課題といったところかな。
横浜高校の右腕だからどうしても(松坂)大輔や涌井と比べられる。大輔たちは高3である程度、完成されていたからね。織田君は全力で投げるとまだ散らばるのを多分本人も分かってて、だから7~8分で投げてる感じ。でも横浜高校でしっかりもまれているし、すぐプロに入ってもアジャストできる。今年はドラフト戦線でそんなに投手、いないのかな。織田君は成長途中だけど、どこかに1位指名される可能性は十分にあるよ。(日刊スポーツ客員評論家)




