ソフトバンクにとっては、交流戦直前のカードが日本ハム3連戦でよかった。まあ、3連勝したからそう言えるのかもしれないが、ゴールデンウィーク明けから続いた西武、楽天、オリックスの3カードでは1勝6敗。これは厳しい戦いになってしまったと思ったものだった。

消沈気味だった打撃陣が活性してきたのが何とも大きい。日本ハム3連戦は計39安打を放って28得点。いつもいつもこう打てるわけではないが、打線に「動き」「つながり」が出たのは非常に大きな要素だ。打線復調のけん引役となっているのは1軍昇格した正木智也外野手(26)と2年目の庄子雄大内野手(23)。個人的にはリードオフマンは周東がベストと考えるが、正木は昇格から8戦連続ヒットを飛ばし、1番でも7試合で打率3割5分7厘の高打率をマーク。交流戦でも頼もしい存在になると思う。下位打線の庄子は打線を潤滑な流れにしている。23日の試合では6回に先頭打者で内野安打で出塁。1番正木の三遊間よりの打球に好走塁。二塁セーフ(正木は遊内野安打)となった。中押しの2点の起点となった。あれで二塁セーフになる選手はそうはいない。リードとリードオフ、そして打球判断、スタートの良さ。走塁に対する日ごろからの意識のすべてがそろっていなければできない。正木、庄子を含め、牧原大にも2度の送りバントを指示するなど柳田、山川、近藤、栗原ら主軸打者の打棒頼みだった打線に「動き」が出てきたのは楽しみだ。

不安材料は先発投手陣。開幕ローテで生き残ったのは大津1人。育成から上がったアルメンタも巨人戦で初先発のマウンドに上がる予定で、新戦力に期待するしかない。ファーム調整だった大関、徐若熙も戻ってくる。復調した姿を見せてもらいたい。クローザーの杉山が戻ってブルペン陣は本来の形が整ってきた。活性化した打線とともに「先行逃げ切り」の必勝パターンを確立して得意の交流戦で上昇気流に乗ってもらいたいものだ。(日刊スポーツ評論家)

ソフトバンク庄子雄大(2026年5月撮影)
ソフトバンク庄子雄大(2026年5月撮影)