夏真っ盛り。高校野球の季節が到来した。

 「松坂世代」「ハンカチ世代」…。その年によって、さまざまな呼び方で球児たちはファンから親しまれてきた。

 今年は、どんなドラマが甲子園球場で繰り広げられるのか。1つの楽しみだ。その中で、記憶にも新しいのが昨年騒がれた「高校ビッグ4」だろう。楽天藤平(横浜)、西武今井(作新学院)、ヤクルト寺島(履正社)、広島高橋(花咲徳栄)は今年そろってプロ入りを果たした。

 7月13日に静岡・草薙で行われたフレッシュ球宴には、藤平と今井が全イの代表選手として出場した。先発・今井-藤平の継投。ともに1イニングを無失点と両者譲らなかった。見応えある夢の時間。同じパ・リーグに進み、先発投手としてチームから期待されている。互いに意識しないはずがない。

 今井 藤平は高校入学の時から知っていた。彼はもうプロでもデビューしている。負けていられないですよ。

 藤平 高校時代は、今井が甲子園で優勝投手になって。全て話題を持って行かれたと思う。プロで成長している姿を見せたい。

 互いに笑顔を見せながらも、強いライバル意識が垣間見えた。今後のプロ野球界を盛り上げていくためにも、こうした若い世代の頑張りは不可欠なもの。同時にワクワクが止まらない気持ちでいっぱいになった。【楽天担当 栗田尚樹】