今季のヤフオクドームは「大失敗」から始まった。

 3日の阪神とのオープン戦初戦はシーズンスタートデーとして、「スタジアムグルメ食べ放題」を企画。だが、通路に人があふれ、それぞれの店で食べ物を手に入れるまで1時間~2時間待ち。通路は初詣のように人であふれ、身動きが取れず、並んだ客は試合を天井からつるされた小さなモニターで確認するしかなかった。

 チケットは大人も子どもも1人2500円。通常より1万人以上少ない2万4523人でも、当初のシミュレーション以上に人が並んだ。球団はその後、ホームページにおわびのコメントを出した。太田宏昭専務は「失敗から学んでいます。通路を確保すればよかった。外周のデッキにテントを張って、そこで弁当を配るとか、まず入場者全員に弁当を配るとか。いろいろ考えさせられることがありました」と話す。通常の試合であれば、こっそり食べ物を持ち込んだり、外で食べてから球場来たりする客も、今回は全員空きっ腹。店が足りなかった。

 太田専務は「この経験を生かし、来年はもっといいものにしたい」と目を輝かせた。新たなファン獲得のためには、失敗を恐れず攻めなければいけない。ダメ企画として終わるのではなく、工夫を重ねる。ソフトバンクの球団経営への熱さを感じた。【ソフトバンク担当 石橋隆雄】