シーズン開幕へ、ヤクルトの注目ポイントを紹介します。

今年のヤクルトは若手の台頭もあり、楽しみの多いシーズンです。プレーはもちろんですが、選手のある“スタイル”も見逃せないところです。

実は今年からユニホームのスボンをヒザ下まで上げ、ソックスを見せる“オールドスタイル”を取り入れている選手が増えました。上田剛史外野手(30)は、3月に入ってから取り入れました。きっかけは、メジャーリーグ開幕戦マリナーズ-アスレチックス戦(東京ドーム)を現地で観戦したことでした。「イチロー選手は、オーラがすさまじかった。かっこよかった。やっぱり外野手はオールドスタイルだなって思いました」と刺激を受けた様子。そして「今年はオールドスタイルでいきます」と決意したそうです。すでに練習にもオールドスタイルで臨んでおり、すっかりなじんでいました。

ドラフト8位吉田大成内野手(24=明治安田生命)の理由は、少し変わっています。入団決定後、チーム(特に内野手)にオールドスタイルの選手が少ないことから「みんなと一緒だと目立たない」と思って決めたそうです。ちなみに、吉田と明大で同期の星知弥投手(24)も同スタイルの1人。「投手では、僕と館山さんくらいですよね」と“少数派”を自認していました。高校、大学でも同スタイルだったため、なじんでいるそうです。「オールドスタイルの方が動きやすい。僕は足が太いですし…」と話していました。

キャンプ中から、オールドスタイルで練習に臨んでいたのは青木宣親外野手(37)。「常に変化を求めているから」とのことでしたが、シーズンに向けては「その日の気持ちで(変える)と思います」とのこと。ぜひ注目してみてください。【ヤクルト担当 保坂恭子】