<西武3-10日本ハム>◇3日◇メットライフドーム

日本ハム清水優心捕手(22)が攻守に活躍した。西武6回戦(メットライフドーム)の2回1死満塁の場面で先制となる決勝2点適時打。打線に着火し、今季初の先発全員安打を誘発した。

1月下旬に腰椎椎間板ヘルニア及び嚢腫(のうしゅ)の手術を受け、2月のキャンプは別メニュー。

「みんなが野球をしているのを見た時は特に、思っていた以上にリハビリが地味で(気持ち的に)きつかった」。元々悩みやすい性格で、ネガティブ思考になりがちだった。

だが、投手をリードする捕手として、リハビリ中に考え方が変わったという。「感情のコントロールであったり、勉強になった。自分の感情をすぐ出しちゃうところがあったので、1つ1つ考えて」。根気のいる体幹トレーニングに地道に取り組むようになった。後輩にも、目を配るように。「野球以外のところでも、コミュニケーションを取ることはできる」。1軍に昇格する前には、千葉・鎌ケ谷で吉田輝ら新人選手と積極的に会話を交わす姿があった。

その時々に自らが置かれた立場で、自らができる精いっぱいを-。開幕から「もう1カ月」ではなく「まだ1カ月」とプラスに考えた結果が、この日の2安打だった。【日本ハム担当 山崎純一】