20年東京オリンピック(五輪)の開催が近づいてきた。各競技のチケットの申し込みが9日午前10時に公式サイトで開始され、28日まで受け付けている。33競技のうち実施が凍結されているボクシングを除く全競技が対象で、オリックス高卒3年目の榊原翼投手(20)に「もし買うとしたらどの競技のチケットがいいか?」と尋ねたところ「サッカー」と「バレーボール」の2つを挙げた。

サッカーを選んだ理由は、オリックスと同じく大阪市内の舞洲に拠点を置くJリーグ・セレッソ大阪のFW柿谷曜一朗のファンだからという。「セレッソ大阪の試合をたまに見に行くんですけど、その中でも柿谷さんが大好きですね。たまにYOUTUBEとかで動画を見るんですけど、いつも結構かっこいいことを言っているので。舞洲の仲間でもありますからね」。バレーボールについては「木村沙織さんが大好きだったので。めちゃくちゃかっこよかったです」と明かした。

とはいうものの榊原も野球少年たちから「格好いい」と憧れを抱かれる存在だ。特に今季は開幕から先発ローテーションを守り、15日現在で6試合連続のクオリティースタート(先発して6回以上で自責点3以下)を果たすなど安定しており、人気は高まっている。そこで来年に迫ってきた自国開催の五輪。先ほど観戦券を買うならサッカーとバレーボールと口にした榊原も、一選手として「出たいですね。夢のまた夢なので」ときっぱり言う。次の24年パリ五輪で野球は実施されず、その先の行方も分からないだけに、多くの選手がその夢を追っている。ファンからしても自分が応援する球団から五輪代表が出るのはうれしいものだ。

成長著しい20歳。快投連発で飛躍的な成長を見せれば、来年の夏、ひょっとしたら日の丸を背負って日本中の注目を浴びているかもしれない。【オリックス担当 古財稜明】

現役時代、女子バレーをけん引した木村沙織さん(2012年5月27日撮影)
現役時代、女子バレーをけん引した木村沙織さん(2012年5月27日撮影)