<日本ハム8-0ロッテ>◇30日◇札幌ドーム

日本ハム清宮幸太郎内野手が今季1号本塁打を放った。この1本が球団通算8000号となるメモリアルアーチにもなった。

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2年目の清宮は、初めての後輩に頼もしい姿を見せている。リハビリ拠点となった2軍の千葉・鎌ケ谷では、寮の隣部屋に住む吉田輝の面倒をよく見ていた。特に、部屋のインテリアに関する話題に花を咲かせていた。ソファを買おうとしていた吉田輝は「清宮さんのを見て、いいな」と、黒い布張りのソファ購入を決めたという。

素直な言葉が、力を与えている。「どうやったら、あんな良い球投げられるの?」と、吉田輝の自慢の直球を褒めた。「最初は冷やかしだと思いました。うれしかったです」と吉田輝。清宮自身も、先輩の優しさが励みになっていた。リハビリをともにした3学年上の清水に対し「いい雰囲気でやらせてくれた」と感謝する。

1軍に上がれば、最年少の20歳。ロッカーに置いている荷物が多く、先輩たちに「片付けろ」と言われることも多い、弟キャラは健在。先輩、後輩どちらの側面も持ちながら、心身ともに一回り大きくなって帰ってきた。【日本ハム担当 田中彩友美】