<ロッテ4-2ソフトバンク>◇6日◇ZOZOマリン

鷹がカモメを苦手というのも不思議な感があるが、どうも今季のソフトバンクはロッテ戦になるとペースをつかめない。安打数は上回りながらホームが遠かった。9回までの2点は甲斐、デスパイネの1発。もちろん、ロッテも「あと1本」が出ず、延長戦へともつれ込んだが不快指数の募る一戦であった。

この日、札幌で日本ハムがオリックスに完敗した。眼下の敵の敗戦。残り試合が少なくなればなるほど敵の黒星はおいしいが、やはり他力に頼らずペナントレースは自力で勝ち抜きたい。目標に掲げるリーグV奪還のためには大きな足踏みは許されない。所沢~札幌~千葉と続く真夏の長期遠征に、チームの疲労度も大きいだろうが、正念場の戦に弱音は禁物だ。

工藤政権1年目の15年は8月5日に優勝マジック38が点灯した。16年、17年は9月に入ってのM点灯。16年は日本ハムに11・5ゲーム差をひっくり返され涙をのんだが、悔しさと同時に夏場の「危機管理」もしっかりチームには身についているはずだ。残り40試合となった。ホークスの今季の戦績を振り返ってみれば、交流戦の貯金6を差し引くと、2位日本ハムのそれと変わらない。もちろん、その数字が「混パ」を証明しているのだろうが、残り試合はこれまで以上に気を引き締めなければならない。鬼門・幕張でサヨナラに散ったゲームを見て、そう感じた。【ソフトバンク担当 佐竹英治】