梅野育成中-。ヤクルト梅野雄吾投手(22)は、タフな登板が続く。

6月1日楽天戦で、5回無死満塁のピンチで登板し、無安打2奪三振で無失点と火消しに成功。勝利に貢献し、試合後に高津監督からは「あそこで抑えられたことが、大きな1イニングだった」と称賛された。6月は10試合に登板し、うち7試合が走者を置く中でのマウンド。得点圏は4試合と、ピンチの場面で登場することが多かった。それでも1カ月で失点は1つだけ。現在6試合連続無失点中と、安定感を見せている。

困ったときの梅野、と感じるような起用法。高津監督は「プレッシャーかかるところで彼を投げさせて」と説明する。偶然ではなく、あえて厳しい状況でマウンドに送る。「いろいろ感じるものがあったり、本人が勉強することがあったり」。長年守護神として君臨した指揮官だからこその愛情表現なのかもしれない。

プロ3年目の19年に68試合に登板し、ブレーク。昨季は42試合に出場も、約1カ月間、2軍生活を経験した。フル回転できなかった悔しさを胸に臨む今季。すでに29試合で防御率2・49と、ブルペンを支える。

チームは守護神石山が不調で2軍調整中。今季新加入し、序盤に22試合で防御率0・96だった近藤が右肩肉離れで離脱。台所事情は芳しくない。その中で着実に結果を積み重ねる右腕にかかる期待は大きい。高津監督は「育成中です」と含みを持たせた。種をまき、今は水や肥料を吸収している段階。すべてを糧にして、大きくて、決して枯れない梅の花を神宮に咲かせる。【ヤクルト担当 湯本勝大】