ソフトバンク史上最多となる新入団選手のお披露目となった。
11日にペイペイドームでのファン感謝デーで今ドラフト1位の風間球打投手ら支配下、育成合わせて大量19選手がユニホーム姿でファンの前に立った。彼らにとっては緊張の1日だったろう。
指名順位はつけられているが、プロは文字通り弱肉強食の世界。プロ野球選手になることが目的ではなく、いかに活躍できるかに全力投球してもらいたいものだ。
この日はホークスのレジェンドである故野村克也さんの献花台もペイペイドームに設置され、王球団会長も故人をしのんだ。現役時代は打倒巨人を目指し、ONを徹底してライバル視した。「王はオレの価値を下げた男」。ノムさん流の毒舌? で、ことあるごとにそう話していたが、裏を返せばそれだけリスペクトしていたという証しだろう。本塁打、打点、安打数はともに歴代2位。「野村さんは選手やって、監督やって、評論家やって、その都度、野村野球を世間に広げたし、レベルを上げた。想像もつかないような野球と関わりの深さ。すばらしい人でした」。自宅に招かれ野球談議をしたエピソードを交えながら王会長は遺影に向かって深々と頭を下げていた。
球団事務所の会長応接室には王会長にとって思い出深い写真が飾られている。1963年(昭38)オフに巨人長嶋、王、南海野村、西鉄稲尾の4人が航空会社の招待で欧州旅行した時のスナップだ。パリの知人宅で、にこやかにグラスを傾ける4人の姿があった。野村さんはサインを求められ「パリまで来て、ほんとうによかった!」と書き添えていた。ライバルたちとの旅行を満喫したようだった。
野村さんはテスト生からはい上がった。戦後初の3冠王に輝くなど「生涯一捕手」として球界に輝かしい足跡を残した。偉大なOBをしのびながら思った。「世代交代」を命題とするホークス。さて、どんな若鷹が羽ばたいてくれるのだろうか。【ソフトバンク担当 佐竹英治】







