「競争」をテーマに掲げるソフトバンクは、文字通り激しくポジション争いを展開している。開幕スタメンが決定している野手は左翼栗原、右翼柳田、捕手甲斐のみ。他のポジションはアピール合戦が続く。中でもひそかに注目しているのが「第2捕手」争いだ。
候補は海野隆司、九鬼隆平、渡辺陸に絞られている模様。16日終了時点での紅白戦成績は次の通りだ。
海野 9打数5安打1打点
九鬼 7打数0安打0打点
渡辺 3打数1安打2打点1本塁打
結果は海野が1歩リードか。3選手で過去に1軍出場数が多いのも16試合で海野だ。九鬼はA組に抜てきされるなどブレークが期待される。ダークホースは渡辺だ。
今春キャンプで、王球団会長に自らアドバイスを求めた唯一の選手が渡辺だった。「インコースはどうやって打つんですか?」。特別チームアドバイザーの肩書を持つ王会長は「あれだけ選手がいる中で一番に自分から問いかけてくれた。今年にかける気持ちが表れていたね」とうれしそうだった。第3クール初日には約1時間のマンツーマン指導。成果が実り、12日の紅白戦で右翼へ特大ソロをかっ飛ばした。
王会長はキャンプイン前、選手側から声をかけてほしいと願っていた。渡辺は「世界の王」に遠慮することなくアドバイスを求めた。「このキャンプはやばいな…」と不調で危機感を募らせての行動だった。「(会長が)B組に来られた時に『今がチャンス』と思って。聞きやすかったです」。昨年に育成契約から支配下登録された苦労人が、開幕1軍を狙う。【ソフトバンク担当=只松憲】




