<日本ハム1-0ソフトバンク>◇13日◇札幌ドーム

ソフトバンクの連勝は7でストップした。日本ハム先発の伊藤が好投しただけに、勢いが止まったとは思わないが、東浜のノーヒットノーランの次戦が3安打完封負け。エース千賀が14三振を奪いながら1失点負けだから、何とも悔しさが募るではないか。

試合後、藤本監督は「ウチの打線が悪いわけではない」と言った。続けて「いい投手がいい投球したら、そう簡単に打てないということ」と割り切った。打線の復元力には自信もあるのだろう。少しばかり心配なのはリードオフマンとして打線のけん引役だった1番三森が7日のロッテ戦(ZOZマリン)で先頭打者弾を放った後、17打席無安打。この日も4打席すべて内野ゴロに終わり、快音は響かなかった。先頭弾まで10戦連続試合ヒットを飛ばしていたスラッガーの再浮上はチームにとっても大きなカギを握るのではないだろうか。藤本監督は「(打撃の際に)上体が投手側に流れているところがある。バランスを崩しているかもしれないが、これで(打撃が)崩れるようじゃ、レギュラーは取れませんよ」とカツを入れていた。

2日前の東浜のノーヒットノーラン試合。9回2死。最後の打者となった西武金子の打球を処理したのは三森だった。打球が東浜のグラブをはじき、二塁ベース寄りに転がってきた。三森はダッシュで捕球し一塁へ送球。快挙が完結した。痛めている右膝裏は万全ではない。「(東浜さんが)取ってくれ、と思ったけど、アウトにできてホッとしました」。俊足の金子ということもあって、あらかじめ定位置より少し前で守ったことも奏功した。メモリアルの試合では3打数ノーヒット。歓喜の一方で、悔しさも入り交じった。「そんなに(打撃は)悪くないと思うので、とにかく頑張りたい」。北の大地での復調を願っている。【ソフトバンク担当 佐竹英治】