球界にはサウナ愛好者、サウナーが多くいる。有名どころだと専門誌に連載まで持ったロッテ石川歩投手(34)。DeNA森原康平投手(31)は協会認定の資格を持っている。今季の新人でも西武のドラフト1位蛭間拓哉外野手(22=早大)がサウナ好きで、合同自主トレの疲れを“ととのい”で癒やしている。

ただ、そのドラ1の日課に共感しかねている? のが同5位の山田陽翔投手(18=近江)だ。「(蛭間は)ずっと入ってるんですよ。サウナで寝転がって、上がったら寝転がって、水風呂入って。僕ですか? そこまで絞らなくていいと思ってるんで…」。サウナはたまーに、1回入るか入らないか程度という。

あまり得意じゃない理由はいくつかある。「男しかいない汗だくのタオルが敷いてあって…。ドアとかもめっちゃ熱くて、背中ももたれられないし(体勢が)しんどいです」。ととのいに欠かせない水風呂も「体が痛すぎて、やばいってなって、あったかいお湯に入ったらしびれるんですよ、指先が。それが気持ちいいらしいんですけど。ちょっと僕にはわかんなかったです」と笑っていた。

水風呂の温度が高めのところでチャレンジすれば、肩までつかれるようになるのでは? とも考えたが、みんながみんなサウナにハマる必要もない。サウナーにとって水風呂後の外気浴は、日ごろの嫌なことが全部溶けてしまうような幸せな時間だ。それぞれに合ったとびきりのリフレッシュ法を、新人選手たちが早く見つけられるといいなと思った。【遊軍 鎌田良美】