スタッフが、汚さないように気をつけながら、チャンピオンフラッグを片付けていた。栄光の旗に見守られたオリックスの春季宮崎キャンプも、2日に打ち上げ。再び旗取りに挑む日々が、まもなく始まる。

キャンプの最終盤、オリックスは西武と2試合、ロッテと1試合、練習試合を戦った。主力選手主体という意味ではキャンプ最後の試合になった1日西武戦の先発オーダーが気になった。

1番(中)福田

2番(二)ゴンザレス

3番(捕)森

4番(指)シュウィンデル

5番(右)杉本

6番(三)宗

7番(一)セデーニョ

8番(左)中川圭

9番(遊)紅林

この布陣だ。

この時期の打順が持つ意味について問われた中嶋監督は「全くないです」と繰り返した。途中交代する主力に早めに打席を回す必要性など、勝負以外の要素がからむからだろう。ただ、1日のオーダーは興味を引かれる布陣だった。一塁は頓宮や、体調が戻ればT-岡田が有力だろうし、二塁には安達がいる。ただ率に長打力を兼ね備えた森や、内外野どこでも守れて両打ちのゴンザレスが新戦力で加わり、幅広い選択肢でシーズンに臨めるのではないか。

オリックスの新たな陣容を見続けてきた楽天関口スコアラーから、こんな話を聞いた。「杉本君、森君がポイントゲッターで、足をからめて、また(各選手が)うまくからんだら、試合を決める一打が生まれそうな打線」だと。僅差でリーグを制したオリックスの強さは、まさにそこだ。

「昨年もここというところで(吉田)正尚君が(走者を)かえして、点取って勝ち越して逆転したじゃないですか。投手がいいから1点勝ち越せば、逃げ切れる。(試合に勝つという意味では)それで十分じゃないですか」と同スコアラーは続けた。チーム打率や総得点数という数字では測れないが、ここ一番で打線がつながり、相手を上回る1点を取る。強力な投手陣とともに、その得点力がリーグ連覇の底力だった。

昨季、中嶋監督が141通りもの先発オーダーを組んだのも、戦力をやりくりしながら勝負を決める一打を生む狙いもあったのだろう。勝負どころでの劇的なつながりを、今年も見たいものだ。【堀まどか】