ロッテ石川慎吾外野手(30)の魂が、今も巨人に生きている。7月4日、巨人からロッテに電撃トレードでの移籍が発表された。いつも明るい兄貴分との別れに、チームメートからSNSで惜しむ声が相次いで上がった。

2年目でともに外野を守った岡田は、石川が託してくれたオレンジ色のグラブを大事に使う。石川がジャイアンツ球場で荷物整理を終えた日、岡田のロッカーに「石川慎吾」と刺しゅうされたグラブが置かれていた。急いで「ありがとうございます!」とラインをすると「雨用と分けて使ってや」と返事が来た。今では練習用グラブとして重宝する。「カッコいいし、革がすごくいいグラブ。グラウンドではいろいろ教えていただいて、仲良くしていただいた。ありがたいです」と先輩の優しさに感謝が尽きない。

同じ外野手の松原も、石川のユニホームやバットなどがロッカーに置かれており、「ありがたいです」と感謝。21年のシーズン感謝祭では石川の顔を再現した3Dマスクを着用してモノマネを披露するなど、多くの時間をともにした先輩後輩の間柄だった。

石川から「大将」と呼ばれて親しまれた中田翔は、トレードが決まるとすぐに電話で報告を受けた。日本ハム時代からの付き合いで「ずっと一緒だった。数え切れないくらいメシも行った。新しくチャンスをもらったわけだから、新天地で爆発して欲しい」とエールを送った。

古巣ナインの願い通り、石川は新天地のロッテで活躍。8日時点で打率4割2分1厘、1本塁打と躍動している。入団会見では古巣との対戦を見据えてこう言った。「(今季)試合をするなら日本シリーズしかない。そこをジャイアンツも目指していますし、もちろんロッテもそこに向かって今戦っている状況なので、そこで試合ができれば一番最高の形じゃないかなとは思います」。対戦が実現すれば、巨人ナインにとっても、石川にとっても、恩返しの一戦になる。【巨人担当 小早川宗一郎】