<ソフトバンク7-4日本ハム>◇11日◇ペイペイドーム

接戦をものにしてソフトバンクが8月になって2度目の2連勝。8月成績も4勝4敗の五分に戻した。V戦略を描いた春先から思えば、牛歩の50勝到達だが、優勝の可能性がある限り、あきらめるわけにはいかない。

同点に追いつかれた後の8回を3者連続三振に切った5番手松本裕の投球は見事だった。序盤、中盤、終盤に関係なくマウンドのリズムが良ければ、やはり打線にも好影響をもたらすものだ。直後の8回裏に三森の適時三塁打など一挙3点。勝負を決めた。打線は計15安打を放ち、活性してきた。リードオフマン三森が初回先頭弾を含め3安打3打点。走力も兼ね備えた打撃がけん引役になれば、今後の戦いも心強い。この日は5番柳町が5打数無安打で音なしに終わってしまったが、下位打線からの攻撃でも得点を挙げただけにこの勢いを持続してもらいたいものだ。

何より光明を見たのは6番サードで先発出場したリチャードの打撃だった。1-1の2回に先頭打者で左前打を放つと5連打。2点を挙げて勝ち越しに成功した。さらに3回1死から左前打を放った。リチャードは今季初のマルチ安打を記録した。今季は計12打席で1安打しか打てず2度のファーム落ち。「試合に使ってもらったら、必ず打つ自信はあります」と言い続けてファームでバットを振り込んできた。王球団会長も期待を寄せる「ロマン砲」だけに、そろそろ1発の予感も漂い始めた。

8・11は孫正義オーナーの66歳の誕生日。チームはしっかり勝利で飾った。1番以外は敗者の哲学を持つ孫オーナーだけに、文字通り「反攻」の起点となる白星としたいところだ。【佐竹英治】