12月のファイターズガールオーディションに合格した札幌市出身の新メンバー南橋りおさんの好物は、ウニだ。北海道の海産物全般が好きで、中でも「生ウニが一番好き。北海道のいろいろなウニを、お父さんと食べに出かけています」と言う。今年の楽しみは「これまで積丹と熊石のバフンウニを食べたんですけど、次は利尻島のバフンウニを食べにいきたいです」と、父との絶品“バフン”産地巡りを、思い描いている。

ファイターズガールと言えば、22年に「きつねダンス」で大ブレーク。23年は「ジンギスカンダンス」で人気を博した。2つの人気ダンスを発案した球団職員の尾暮沙織さんは「また新しい何かを考えたいですね」と話している。24年の新ダンスは何だろうか。

昨年は、ジンギスカンダンスだけでなく、サケをモチーフにしたキャラクター人形を用いた“しゃけまるダンス”も新球場エスコンフィールドでお披露目された。キツネ、ジンギスカン、サケ。毎年、北海道にちなんだ生きものや食べ物をベースにした踊りがウケている。南橋さんが愛するウニも、北海道産は全国的に人気で、ファイターズのグッズキャラクターやダンスのキャラに選ばれる「力」を、十分に秘めている。あくまで妄想だが、個性的なウニ推しメンバー加入が、新ダンス“抜てき”の、追い風になるかもしれない。

ハリネズミのような帽子に深いイエローの衣装を身に付け「ウニウニ~」と踊る-。何となく色合いが阪神っぽいのがネックだが、5月に登場した新庄監督プロデュースの戦隊風ユニホームは、チームカラーを無視した黒赤の斬新な色合いなどで、脚光を浴びた。きつねダンスもユニークな振り付けと不思議な音楽との意外な融合が、大きなうねりをもたらした。

見栄えや聞き心地も当然大事だが、想像しにくいからこそ、興味関心を引くものもある。本来のウニは踊らない。だからこそ見てみたい、ウニダンス。口の中で甘くとろけるような魅惑の踊りをエスコンフィールドで見られるのか見られないのか…ひそかに、心躍らせている。【日本ハム担当・永野高輔】