7月2日の巨人戦(松本)への移動時に、トラブルが発生した。移動日の1日、中日本地方の大雨の影響でJR中央線がストップ。中日は同日午後、名古屋発の特急で松本入りする予定だった。チームは鉄道での移動を諦め、午後3時半ナゴヤ球場発の大型バスで無事出発。約3時間の旅で、松本の宿舎入りを完了した。
実際は鉄道からバスへの変更は困難を極めていた。JR中央線が止まったのは1日早朝。中日の移動手段、宿舎等の手配担当の名鉄観光サービス・伊藤剛係長(32)は午前5時に起きて手配を進めていた。午後からJRの運行再開の可能性もあったが、バスの手配は並行。バス3台を確保できたが、問題は運転手だった。昨今のインバウンドの増加だけでなく、物流の2024年問題による大型運転手不足。自社社員だけでなく、嘱託契約している元球団担当ドライバーにも連絡を入れ、運転手まで確保したという。
「担当してから、いろいろなトラブルを想定してきましたが、今回の手配が1番キツかったです」。18年から中日を担当して7年目。コロナ禍のプロ野球界を経験したベテランツアーコンダクターも汗を拭った。
伊藤係長は新幹線を利用して東京経由での松本入りの経路も想定していたが、乗り換えを含め、約5時間の移動になる。当初の名古屋発の特急だと約2時間だったが、バスによる移動だと1時間増で移動の負担は少ない。「前夜に長野県出身の佐藤亮太打撃投手から『大雨だと特急は止まるかも』という連絡もあったんです。助かりました」と明かした。
2日の巨人戦は先発小笠原が、7回途中1失点と粘投。福永の5回2号2ランで逆転勝ちした。「あのときの試合は、勝ってくれて本当に良かったです」。勝利のヒーローは、グラウンドの外にもいた。【中日担当 伊東大介】




