阪神は甲子園にDeNAを迎えたCSファーストステージで2連敗を喫し、今季の戦いを終えた。レギュラーシーズン最終戦から中8日空いてのCSだった。一方のDeNAは中5日。その差を言い訳にする人はいないだろうが、チーム内から調整の難しさを指摘する声があったのは確かだ。

優勝した巨人は中13日を空けてCSファイナルに臨んだ。巨人の選手からも「空きすぎる」という声が上がっていた。メジャーリーグはレギュラーシーズン終了後、すぐにポストシーズンになだれ込む。流れが分断されず、ファンの視線をつなぎ留める。メジャーができるなら日本でも…という簡単な話ではない。

セ・リーグの杵渕和秀統括は悩ましげだった。「選手の気持ちはもちろん分かりますが…。今年はいろいろとうまくいったから、この日程で終われたんです」と理解を求めた。もともとセ・パ両リーグとも、9月末にレギュラーシーズンを終える日程を組んでいた。CSファースト初戦が行われる10月12日までの予備期間は2週間ほどになる。

例年通り、シーズン途中に予備日が設定されていない中止試合は後ろに回し、ブランクを埋めていった。セ・リーグは10月6日の中日-DeNA(バンテリンドーム)、パ・リーグは同9日の楽天-西武(楽天モバイル)が最終戦になった。巨人と阪神は比較的、日程を順調に消化できた。そのため、CSまで日にちが空くことになった。

相手は天気。不規則な台風の動きなど、読めるわけがない。屋外球場を本拠地とする球団はセ・リーグが4チーム、パが2チーム。連盟は毎年、セの方が中止が多くなる想定をしているが、今年最後まで試合をしたのはパだった。もう1~2回、台風に襲われていたら全然変わっていた。最悪の想定をベースに、日程作成が行われている。

先に書いたようにメジャーと同じようにはできない。「米国は車で来場するお客さんが多いので、夜遅くにプレーボールをかけることもできます。ダブルヘッダーも当たり前にやります」と同統括は強調する。

日本でもかつてはダブルヘッダーが行われていたが、今は各球団が否定的。1日2試合だと集客数(収益)が減るからだ。帰りの交通手段や騒音、雑踏警備などを考えても、夜間の興行は現実的ではない。必然的に、後ろに余裕をもたせておくことになる。

今年の阪神は、最後の最後までリーグ優勝を争っていただけに、間をおかずにCSに突入していたら、勢いでDeNAを押し切れたかも…と想像の1つもしたくなる。ただ、日程が空いてしまうのは、CS制度がある以上、許容すべきこと。心身の状態をどう仕上げていくか、来年以降も難題となりそうだ。【阪神担当=柏原誠】