<日本シリーズ:ソフトバンク1-4DeNA>◇第3戦◇29日◇みずほペイペイドーム
日本一への道は、そんなに簡単なものではないということか。勝てば3連勝で王手。ソフトバンクは本拠地みずほペイペイドームに戻った3戦目で、痛い黒星を喫してしまった。「とにかくあと2つ勝つだけ」。敵地・横浜で連勝を飾った。小久保監督もホームアドバンテージを背に一気にDeNAを追い詰めたかったところだろう。
海の向こうではMLBのワールドシリーズでドジャースがヤンキースに3連勝。頂点へ王手をかけた。お隣の韓国では前日(28日)にKIAがサムスンを4勝1敗で下し、7年ぶりの韓国チャンピオンに輝いた。KIAの指揮を執ったのは、前監督の不祥事で2月に急きょ就任したイ・ボムホ監督(42)だ。タクトを振った1年目の青年監督は2位サムソンに9ゲーム差の大差をつけてシーズン優勝を果たすと、シリーズでも圧倒。歓喜の宙を舞った。
イ氏は10年にホークス入団した。右の大砲として期待されたが、48試合に出場し、打率2割2分6厘、4本塁打に終わった。契約を1年残して韓国に帰国したが小久保監督とはチームメートだった。入団前には福岡市内の鉄板焼きに出かけ新たな仲間となる助っ人と交友を深めた。「ボムちゃんとは、入団前に食事しましたね。勝っているんですね」。懐かしそうに笑顔で同じ新人監督の活躍に目を細めていた。
足踏みはしたものの、本拠地での残り2試合できっちり頂点を取る。この日、2番右翼で起用した柳田が3安打と気を吐いた。横浜での2試合は1番起用も8打数1安打に終わっていただけに、主砲の打撃上昇の気配は何とも頼もしい。「日本球界全体を考えて、それに値するゲームをしたい」。シリーズ開幕前に小久保監督はキッパリと言った。パ・リーグ王者として、もう甘い顔は見せられない。




